太宰治を見つけたので

 今度、引っ越しをするのでたまりにたまった本を整理中です。

 なんなら、家財よりも本を入れた段ボールの方が多いのではないでしょうか?

 漫画やハードカバー、文庫本が混在した中で何度も片付けの手が止まってしまう……。

 だらだら作業で時間も無いのに読み返してしまった本の数々。

 

 その内の一冊――太宰治の作品集

 

 中学生くらいの時に人間失格を読み、それから時々読み返す作家の一人ですね。

 十代の頃に与える影響はかなり大きいのではないかと思われます。

 

 何と言えばいいのでしょうね。

 肥大した自尊心といいますか、確立され始めた自我を持て余しているような青少年たちにはダイレクトに響いてきます。

 人間失格なんかは、これは自分の事を言っているのではないか? なんて思ってしまったり。

 

 中二病と言ってしまえばそれまでですが、いつか振り返った時に懐かしさと共に今の自分を考える良い機会になるでしょう。

 

 そういえば、太宰治といえば自殺や薬ばっかり出てくるイメージですが、そんな事はなかったりします。

 斜陽のラストにかけての語りの部分はタイトルに反して力強さを感じますし、お伽草子では太宰の持つ皮肉とユーモアが存分に発揮されています。

 

 青春というにはいささか泥臭いものがありますが、そこも含めてやはり青春小説なのではないのかな、と僕は感じています。